2017年6月11日日曜日

娘の表彰式

娘の卒業まであと一週間ほどとなりましたが、その前に学校の美術部展覧会での表彰式がありました。

アメリカという所は幼稚園の頃から大学に至るまで、実際は研究者になっても、どんな職業人になっても経験することなんですが、なんでもチャンスが有りさえすればその人の良い所を拾い上げて”表彰””顕彰”しようとします。
なんか適当に仕事をしていても、Employee of the weekなんていう賞をもらって、その一週間はその仕事場に最も近い特別な駐車スペースに車を停めていいような権利が貰えたり、Best teacher of the yearなんていうのを貰ったら、その一年間はうやはりベストな位置の駐車スペースに一年間!も駐車出来たりなんていうことがあります。

学校も同じで、お話が面白かった子とか算数の計算問題が良く出来たとか、どんな小さなことでもピックアップして小さな手作りの表彰状を貰ったり、本当にいろいろな機会をピックアップしては褒めて褒めて褒めまくるという事が行われます。

それは受け手も同様でして、そうされることをほんとうに喜んでおります。最初日本から来た時は何となく奇異に思えていたのですが、それに慣れてくると”良い制度だな〜”と思えてくるのでした。
日本にもきっとそれに類したことをしている事業所や学校はあると思うのですが、少なくともメジャーでは無さそう。実際に導入するとかなり喜ぶ人が出てくる良い制度だと思うんですけどね。

というわけで、ビジュアル・アートの部でプライズを頂いて$175の小切手を貰っておりました。実際に少なくとも中学校くらいから上になるとプライズにはキャッシュなどが付帯してくるのがアメリカでは全く普通です。今までにも上の娘も下の娘も何度も何度も結構な額の小切手をせしめているようなのですが、親にはごく稀にしか報告しておりません。(プリントや成績表の整理を年度末にするたびにそういった証拠書類がゴッソリ出てきて嫁さんに質問されたら「実は・・・」という例ばかり。)

何だかそういう制度自体も”アメリカ的だな”と思いますね。オレがこんなカネ、高校の頃貰ったら即座に本に変換されてたんじゃないかなとも思うんですが、彼女達の場合はどうやらアクセサリーや服に変わるようで・・・。

ART WORKSというジェームスリバーの脇にあるアートギャラリーで開かれたのですが、そこで絵を売っているオーナーのオジサンからこっそり「この2年で一番いいと思える絵だったよ!」とコッソリ耳打ちされたと言って娘は喜んでいたとかいなかったとか。
すぐ脇を流れるジェームスリバーが眺め渡せます。
向こう側に何処かで見たオバサンが・・・。
まあ、親としては一つ冷静になって話は半分以下ということで忘れることと致しました。w

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2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

アメリカからの帰国子女のお宅に伺ったとき
お子さんの部屋にいろんな盾やらメダルやらトロフィーがあるのに
ビックリしました。
日本でもスポーツ選手の家がそうなってますけど
特にそういうわけでもないお子さんがいろんな賞を貰ってたそうです。

日本でも子育てで褒め褒め作戦が推奨されてますけど
日本人式はたぶんアメリカ人式よりさりげない褒めでしょうね。

ところでプライズに付帯するキャッシュの原資は何なんですか?
寄付?学費の一部?

small G さんのコメント...

褒めて育てるのはまさにアメリカ式ですね〜。
小さなことを見つけてガンガン褒める。
そういうのがアメリカ人と日本人の差をつけるんですかね???

あと、プライズの原資ですけどもこれは確実に篤志家によるものです。
学校の親や、その学校の運営主旨に賛同する方からの寄付で賄われております。