2017年3月17日金曜日

他人の空似・昔を思い出した

今日はちょっとおやおやと思うことがありました。

病院の仕事が終わって外を歩いていた時に外来の看護師さんにそっくりの女性が子連れで歩いていたので、あららこの辺に住んでいるのかな?と思って声をかけそうになったら、どうも何となく違う”雰囲気”がしたので、声をかけそうになる直前にやめました。

体の細い感じやショート・ヘア、顔の輪郭その他も実にそっくりなのですが近視の私が遠目に見ても何となく眼の感じがいつもに比べて”やや”腫れぼったい感じがしたので、本当に直前でやめました。

それ以上は近づくこともなかったのでそのままとなりましたが、その後も「いや、あれは違う・・・よな?」と言うほど似た人だったのだと思います。私の顔を見ても何のリアクションもなかったですしね。(それとも無視されていたか?w)

これほどまでに似ていた人を見た経験は実は余りありませんが、唯一他に強烈かつ不思議な経験を語るとすれば、私が小学生だったある時、同じアパートに住んでいた親父の仕事上の同僚であったオジサンのお母さんと思しき人を街から帰る途中のバスの中で見かけたことがありました。

ところがこれが大変な謎だったのです。じつはこのお婆さん数ヶ月前に亡くなられていたんですね。ですから私はそのお婆さんをバスの中で見かけた時に頭のなかは怖いとかなんとか言うような感情よりも「???????」という、理解不能マークが頭のなかに充満していたのです。私は最後部の座席に座っていてそのお婆さんの横顔を見る位置関係だったのですが、そのお婆さんはなんだか物思いに耽っているような様子でジーッと斜め前方の床を眺めておりました。そして私はといえばジーッとそのお婆さんの顔を・・・。

その時のことは子供ながら果たしてこれをそのオジサンに話して良いものか否か大変考えたのですが、子供なりにその観察に関してオジサンとその奥さんがどんな反応を示すか知りたくもありました。取り敢えず両親には夕食時に話したのですが特に反応はなかったような気がしますが定かではありません。ところがある時そのオジサンと会った時にそのことを話したら、奥さんともども「うーん、もしかしたら会いに来たのかね〜。でもXXくんの所に会いに来るかな〜。」という言われてみれば当たり前の反応を示されたのでした。

人によっては気味悪がったりアホな子だと言うような反応を示しても全くおかしくはないかとも思えるのですが、40年ほど前のその時のバスの中の出来事を今でも昨日のことのように覚えているということは、当時の私にとってよっぽど鮮烈な体験だったのかな〜とも考えたりします。

今日のことは生きている人の空似だったと思うのですが、既に死んでいる筈の人の空似も当然世の中にはあるわけで、そういうときって余りにも似ていたらやっぱり不思議な気分になるものなんでしょうね。それにしても、これだけ沢山の人間が居るのに殆んど今日のような体験をしないと言う意味では、逆に人の顔の多様性というのは凄いもんだと改めて考えた今日の出来事でした。

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