2016年8月18日木曜日

アニキは最後の一勝負には負けましたが・・・

吉田選手、泣きじゃくってました。

勝つことを当然とされ、勝っても当たり前のように思われるだけというレベルの”超越した存在”だったアニキが、決勝では徹底的に彼女を研究してきた相手にタックル攻撃を仕掛けられまいと逃げられ続けて負けました。全然、泣く事無いです。他の金をとった選手たちは全員、吉田選手と栄一人コーチの育てた卵のようなもんです。堂々と銀メダルを胸にして帰ってきて欲しいです。

私は思うんですけど、これで彼女がやっと休めるようになったんじゃないかなと。これから先、レスリングを”選手として”続けていくか否かは彼女自身が決めることですが、彼女のこれまでの功績は本当に計り知れないものだと思います。単に女子レスリングだけにとどまらず、人間はここまでストイックに自分自身をカミソリのような状態に持っていけるんだということを全スポーツ界に知らしめたという意味で、もう偉人レベル。

実際に彼女の競技に対するスピリッツを間近で感じ、薫陶を受けた他の超一流選手も吉田選手の経験と努力から編み出された勝負哲学を現場で種々に実践レベルで応用している文章を時々目にします。
何れかの勝負の世界でワールドクラスの頂点に長きに亘って君臨するような人物はやはり何か凡人には見えないモノが見えてくるんでしょうね。

おまけに、今回のオリンピック女子レスリング。もう、次の世代まで含めて”続々”と言って良いレベルで彼女と伊調の残してきた足跡を辿って最短コースで世界へアプローチしているじゃないですか。それにしても、この女子レスリング王国を形成している志學館大学って愛知県の大府市にあるんですね。岐阜あたりの大学かと思っていました。wikiを見てみると、以前は中京女子大と言っていた大学だということで、私的にも「あ、それなら知っとるわ」となりました。

最後に、ちょっとした小ネタですけれど、私の病院の上司の先生が吉田、伊調姉妹の三人を新幹線の座席の眼の前に座っていたのを見たことがあったそうです。実際に見てみると、マットの上での巨大な存在感とは裏腹に三人ともビックリするほど小柄で、テレビで見た場面とのギャップに逆に変に感心したらしいです。

しかし、ちょっと夢想してみたりもします。もし、女子レスリングに団体戦というのがあったら・・・。さぞかし、中国の卓球レベルの強さでしょうな〜。w

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2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

吉田選手が試合後に泣きながらインタビューに答えている姿をみて
うるうるしてしまいました・・・
でも吉田選手。翌日には気持ちを切り替えてましたね。
さすがです!
次の世代を育てるコーチの話もあるみたいですし、
これからも日本のレスリング界を引っ張っていってくれるでしょう!

それにしても日本の選手たち、頑張ってますよね~
男子400mリレーで力走するケンブリッジ飛鳥選手を
ウサイン・ボルト選手が驚いたように見ている写真、ご覧になりましたか?
本番中に横を見ても1位になれるボルト選手もすごいけど
日本の選手の走りとバトンパスもすごかった~

small G さんのコメント...

吉田選手、全く色褪せることのない不滅の大記録だと思いますよ。

伊調馨選手も物凄いけど、吉田選手も恐ろしく強い。キングギドラとゴジラのような日本の双璧で、50年経ってもこの二人は人々の記憶に残る大選手だと思います。例えて言えば長嶋や王選手のような。

しかし、本当にリレー興奮しましたね。もちろん今までに無く全員脚は速いにしても、世界から比べるとそれでも2−3%は遅い日本人軍団がその頭脳と技術で筋肉と運動神経の塊みたいなジャマイカをあそこまで追い詰めるというのは凄かったです。素直に凄い!! ボルトが驚くのも無理は無いと思います。しかし、よそ見してマダそれでも勝つちゅうところがボルトの化物たる所以ですが・・・。

勝負事にもしもはないのですが、もし最後がボルトじゃなかったらもしやも有りえましたね〜。