2012年5月9日水曜日

クラウド上の個人情報

一昨年から個人的に使用を始めたクラウド・サーバも今では無くてはならないものになりました。
昔から大学側(学部単位)で提供するサーバがあるにはあったのですが、一度自分の名前をつけたデータがフォルダごとアクセスできなくなって以来、その使用を完全に止めていました。それ以来便利で安心して出来るようなクラウドは無いか無いかと探していて出てきたのが、ドロップボックス。これの便利さはやはり別格でした。特にラボ関連の仕事はこれ無しでは考えられないレベルです。最初からグーグルにその手のサービスを期待していたのですが、それが出てきたのはごく最近ですから、大幅な遅れは否めません。
結局、今の時点ではDropbox, SkyDrive, SugarSync, Google Driveの四つをメインに使い、それぞれに別個のファイルを入れています。いずれ時間が経てばどれかのファイルサービスが消えたり買収されたりするする可能性が非常に高いですし、どれかが一強になるのではなく、幾つかが並立してこれから何十年も続くのかもしれません。
極近未来的なことは予想できても、コンピューター関連の世界の変動を三十年先まで予想するのはまあ、殆ど神様にしか出来ない仕事なので私ごときは黙って使用者で有り続けるだけです。
基本的には保存容量は増大し続けるでしょうし、何らかの便利なサービスが導入される部分移管しては、それが非常に魅力的なものであれば、有料サービスに対して毎月お金を払うような事態になるのかもしれませんが、今のところは手に入れられる無料サービスで十分ですし。
しかし、写真だけでなく、ビデオ関連の記録もクラウド上で当然のように保存し始めると、とてもじゃないけど100ギガとかでは何の意味も持たなくなるでしょうし、その十倍でもまだまだ無理かと思いますが、そのレベルの保存になると、今この時点での保存にかかる費用は目玉が飛び出るレベルの記述が見られます。例えば、良心的なグーグルでさえ、1TBの保存には毎月$49.99で、最高の16TBではなんと毎月$799.99ですから、高級車を買ったときの毎月の支払より高いです。(笑)まあ、この容量の話は何れテラレベルでも無料の時代が必ず来るでしょうが、いつのことやら、、、。
しかし、そんなこと以上に、何と言ってもクラウドで懸念が残るのはその個人情報の安全性でしょうか。この手のことに「絶対」は有りません。dropboxにしても、ついこの間、情報ダダ漏れの状態であった瞬間がかなり長い間あったことが判明しています。洗練された大規模なアタックに遭ったりしたら、会社が知らない間にデータが抜き取られて何食わぬ顔で犯罪者が利用する(若しくは政府!!)ことだって十分あり得ることです。
そういう意味では、クラウドには上げられない情報として、税金の記録やかなりプライベートな個人情報なんかもありますが、、、こう言うのは便利さにかまけて段々自分自身の敷居が低くなるんですよね。解っていても、便利さに勝てず、、、。
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