2010年12月3日金曜日

日本の不幸

私が人に長期的に物事を教えるときに何時も自分で考え戒めていること。それは「出来る限り速やかに必ず次のステップや方針を明示すること」です。
何かの指導をしているときに自分についてくる人間は、余程のことが無い限り必ず上からの方針や指針を待っています。これを怠ると人の心はそれほどの時間もかけずに離れていくのにそんなに時間はかからないはずだ。デシジョンメーキングが出来ない人はひとりでの仕事は出来てもチームの中で人の上に立つことは出来ませ。これは良い悪いの問題では全くなく、単なる適性の問題でしかない。必ずチームプレイヤーが偉大なことをして、個人プレイヤーはまともな事を成し遂げられないというわけではないのは当然で、一人の力で一億人が束になっても成し遂げられないような偉大な仕事をコッソリやり遂げてしまうような人物はそれこそ枚挙に暇が無いほどたくさん居ますし。
ではそんな人が政治をやっていいかというとこれは全く反対の話で、国家の頭というのは究極のデシジョンメーカーであり、チームプレイヤーの頭なのですから「明確な指針を次々と示さざるを得ない」立場の代表的な仕事でしょう。実際、国家が安定していると思える時の政治家というのは究極のポピュリストぶりを発揮しています。ルーズベルト然り、チャーチル、小泉元総理だって間違い無くその一人です。だから寝業師というのは権力は持てても、人からはその指針が見えませんから国民の圧倒的多数には糞味噌に言われるわけです。今回の内閣はその寝業師でさえ無い究極の脳みそ空っぽ内閣ですから、持つわけがありません。タイタニックの船長が意味不明のことをボヤきながら広い海の上を全速力で氷山に向かって突っ込んでいるようなもんでしょう。

では今日のタイトル「日本の不幸」に話を絞ってみると、これ皆さんもうよく判ると思いますけど、今の日本の首相と言われる人物の話です。この人本当にここまで、徹底的にダメの人だとは、、、。何が起きても他人ごと。
この前の尖閣諸島での事案では沖縄の地方検察に国家一大事案の決定権を委ねたような責任のなすりつけをしたかと思えば今回は韓国の小島に対する北朝鮮の「碌でも無い」砲撃に対し、ぼけたような顔出だした激遅れのコメントはといえば、「国民に備えが万全だと言える態勢を作りたい」、、、、唖然。今ことを行ってしまったとはいくらそれを糊塗すべく言い繕っても全てが後の祭り。

こんな人が国家のトップですから日本に浮き上がるチャンスがないのは全く不思議ではないです、というかむしろ当然の成り行きですよね。出すべきコメントを出さず、示すべき道を示さず、意味不明のズレた発言を繰り返す官房長官の後ろで控える「完全に死んだ眼をした魚」のようなお爺さんが人の上に立つ器であるわけがないのです。人の非を攻め立ててばかりのブーメラン人間が、結局責められる立場になったときには如何なマスゴミの支援があれと謂えども、もう支えきれないのは自明でしょう。挙句の果てはあのハトポッポとの懇談で「支持率が1%を切っても続投する」と宣(のたま)わったという。
自民党の腐れ具合に愛想を尽かして反対党に票を投じた人間も、そのマニフェストの美辞麗句の嘘八百の酷さが単に選挙に人を通すだけの物だと多くが判じた今、どの様な行動に出るのか興味は尽きない私です。究極の政権運営能力の無さは「まさかここまで酷いとは」というレベルのもので、日本という国家がどれほど国際的信用を毀損されたか、精神衛生のためにも想像もしたくありませんが。
この人達、もう完全に政権を維持するためだけに存在する究極の生命維持装置完全装備状態に陥ってしまったような気がします。政権発足前から繰り返しこのブログでも民主党がまともに仕事できるわけがないと毎度のごとく繰り返してきましたが、自民党へのルサンチマンはそれをも超えてしまいました。そして今がこの悲惨な状況です。
ドイツ第三帝国の登場は、経済的にも政治的にも弱体化した情けない自国の状態を救うであろう「単純で解り易い魅惑的な言葉を繰り返す人間の登場」で始まりました。こんな迷走状態が長期続いた日本で、一度「悪意に満ちた」民族主義者が登場したときの日本が私には恐ろしくも思えます。
正常な判断力を失った選挙民が気づいたときには国家の体制が知らないうちに組み替えられるようなことになっていないか、、、本当に冗談では無いです。糞左翼の極端で代案のない暴論と、暴力右翼の暴論の間にまともな言論が育たなくなったときまずいことが起きるのではないか、推測が間違いである事を自ら祈ります。

1 件のコメント:

Sammy (English), Hayato Minamoto (Japanese) さんのコメント...

本当に困ったものですね。私たちには選挙権しか無いのですが、これでは民主党も自民党もその他も全然駄目です。そうしたことは戦後教育の第一期生であるあの人たちが何を教わってきたかが問題だと考えます。

嘘を教わっているというよりも、教わっていないことがあまりにも多すぎるのです。戊辰戦争とはそもそも何だったのか、どうして日本は戦争したのか、そうしたことも何も習わずに、とにかく大学生になってしまっています。

子供達に日本は悪い国だったと教えなければならないとしたら、どんなにかわいそうかと思うのです。そうした気持ちを自分は以下のところに書きました。もしよろしければご覧ください。
http://sammyclickpresswhatislife.blogspot.com/2010/08/what-is-life_15.html