2024年4月22日月曜日

久しぶりにPCを掃除したら大変な事に

まだまだふるさと納税の還元率が素晴らしかった頃。

野ブタ聖子が弄って還元率をガックリ下げて以降はかなり冴えない制度になりましたが、私が日本に帰国して暫くしてその制度の存在に気づき、使用し始めた6年ほど前くらいではまだまだそれを申し込むのに「お得感」の高い制度でした。

そのころは、今と違って余りその使い道を考える事も無く、日用品にその使い道を振り分ける等というようなやり方も習得しておりませんでした。そこで一念発起して支払ったのはある会社のゲーミング用PCを購入。

その当時のほぼ最高のグラフィック・ボードを搭載したものを手に入れたのですが、結局このPCは今現在完全に息子のYouTube閲覧マシンになっていて、ほぼグラボの性能など何の関係も無い事になっています。

昨日、息子が外部のショート・ステイを利用していたため、このマシンは今晩は空き状態。そこで、ちょっと懸案にしていたアメリカから持って帰っていた他のPCに入っていた二台のHDとこのPCを繋いでデータを吸い出すことをする事にしました。あと、DVD-RWも接続する事。

そこで、PCをオープンしてシャカシャカと中を観察してみるととんでもない事になっていました。

そうです、有り得ない程の大量のダストが中に積もってありとあらゆる排気口を塞いでいたのでした。箱ものPCアルアルですが全くもってこれでは高級集塵機。w これでは

そこで徹底的に中の掃除をする事にして掃除機を持ってきてブラシをあてがいながらどんどんと埃を吸っていきました。途中で、余りの埃の量に掃除機が警告音と共に停止して埃目詰まりを告げましたが、ダストを捨てた後に再度クリーニングを継続。最終的にはそれなりに奇麗になりました。

後はHD等をカチャカチャと繋げていきましたが、あると思っていた余りのSATA cablesが見当たらなくて作業を一時中断してパネルを閉じました。

その後、アマゾンでケーブルを何本か注文して終了。明日には接続する事が出来るでしょう。
いやあ、それにしてもこういう事が起きる事を知って居ながら怠けてここまで放っておいたのは危険でした。もう少しそのままにしていたら、良くてPC廃棄。最悪だったら火事になっていたかもしれません。

久しぶりに自作PCを作った時の事を思い出しました。^^

2024年4月21日日曜日

息子と二人で広重美術館と大正村へ

この週末は、息子とチコリ村に行って美味いものでも腹一杯食べようというアイディアもあったのですが、ちょっと作戦を変更。

この前までお世話になっていた退職されたばかりのリネンのおばさんを誘って四日市にいつもの干物を食べに行くというアイディアを、車庫から車を出した後に思いついて(いつもの様に行き当たりばったりで)おばさんを誘ってみたところ、案の定午後からは既に予定が入っているという事でこの案は延期兼本日は没で即撃沈。まあ、子供の様な提案ですから無理もないんですが。w

さて、そこで即変更してみた次の考えは、前回の岐阜の週末小旅行で行けなかった恵那にある中山道広重美術館という方向性。前回の「いわむら城下町」へ行く道すがらの掲示板に広重美術館の書き込みがあったのですが、マップ上では近いけれども目的地とは反対側という事で、泣く泣く訪問先への組み込みを却下した場所だったのです。(時間が午後の遅い時間だったことから仕方なかったんですけどね。)

車も全く混んでいなくてあっと言う間に美術館に到着しました。百聞は一見に如かず。以下の様な感じです。
篤志家による寄贈品で構成された素晴らしい美術館。
ビッグな金持ちの金の使い方で最もカッコイイ金の使い方です!
奥の方には解説のビデオもあるのですが、
実際に本物の版画を自分達で作成する事が出来ます。
このコーナーでは息子と二人で三種類の版画を作成していきました。息子と二人での共同作業なのですが、ズレるズレる!w 本物の版画を作成する事の難しさを深く実感したのです。
素晴らしい構図の錦絵の複製の数々。
いわゆる元の肉筆の絵から「錦絵」に至る迄の歴史の解説もあったのですが、錦絵に到達した後の更なる技巧の発展と拡張はやはり世界に冠たるものだな~と只々感心するばかりでした。
帰り際に入り口をパチリ。
全てを見終わって帰りに入り口のミュージアム・ストアで浮世絵の解説本と娘へのちょっとしたお土産を買い込みました。(息子と二人での入館は障碍者手帳で無料でした)

その後すぐに日本大正村へと移動です。これも以前いわむらに来た時に目に入った情報が元になっていて、岩村城城址からさらに奥まったところにある町で、明智光秀のお墓があるところに広がる大正ロマンあふれる村でした。

スタート地点の大正村の駐車場の観光案内所で障碍者割引でチケットを購入。二人で400円だったかな?雨のそぼ降る中walkingを開始しました。
いいでしょ~!この雰囲気!
もう、これだけのスタート地点だけで時代の空気の流れを感じてしまいます。
雨降る中を息子と二人で歩き合わっていきます。息子には何のことだか良く解っていませんが。w
郵便局へ上がっていく前の街角。
周りの家々もレトロそのものです。
郵便局の中の廊下。
床の雰囲気が素晴らしいの一言に尽きます。
この暗さも自然光そのもので、ギンギンに光がっ入って来るだけの現代の日本の建築とはまた異なります。

高峰三枝子>司葉子>竹下景子と美人によって引き継がれてきた大正村の村長さん達のつかさどられる大正ロマン館です。いろんな展示物が沢山。是非行ってみられることをお勧めします。
一番右が雷伝為衛門の手形と書いてありましたが、
もう只々あきれるばかりのジャイアントさです。
移設されて復元された旧三宅家。
中のいろりは下の写真ですが、本当居風情があります。
東京から来たと思しきおっさん達が地元の人の焚く火に酔いしれていました。
大正の木造建築の家々に入って気づくのはその陰影の深さ。家々に電気がやっと届き始めた時代前後の陰影の醸し出す様子は「本来の」日本の家庭にあった雰囲気が、今とは全く異なったものであった事を強く想起させる素晴らしい体験でした。とくに、この三宅家の奥の部屋などは今の人からしたら「なんて薄暗いんだろう」と思われかねない部屋ですが、私にはそれが逆に谷崎の世界を思い浮かばせる素敵なものに思えてなりませんでした。
これは大正時代館。右側に見えるのは個人用テレフォン・ボックス!
当時のお医者さんが家の中に持っていた電話ボックスまでそのまま見えていました。猛烈に金持ちだったんですね。今の医者と比べるとその彼我の差たるや・・・。トホホです。
ここに座っておられたオバサンが息子と私に砂糖菓子を振舞って下さいました。岐阜県人の優しさが我々へ振舞われたお菓子一本ずつで永遠のものとなりました!^^
明智公の眠る祠が奥に見えています。
夕方に訪れた雨のしのつく霊廟には息子と私以外誰もいませんでした。
思わず心から手を合せました。息子も真似だけはしていました。^^
帰りがけに車を停めて思わずパチリと撮った一枚。
風情とはまさにこの事でしょうか。
全て観終わった後で、息子と二人でこの近所のValorに入ってお菓子を買い込み、車で飲み食いしながら帰りに藤一番でラーメンのセットなどを食べて、ちょっと疲れてしまったかもしれない息子をハッピー・フェイスに戻して帰宅したのでした。

この前の岩村も良かったですけど、ここも良かったな~。岐阜畏るべし。

※そう言えば司葉子さんの成果は大正ロマン館の直ぐ傍でしたが時間が無くて寄れませんでした。



2024年4月20日土曜日

イギリスの決意とたばこ産業の終わりの始まり

遂にG7参加国でも始まりました。

イギリスで、スーナク首相による「紙たばこ・電子たばこ法案」(2009年1月1日以降に生まれた人が生涯にわたってたばこ製品を買えなくする!)383対67の賛成多数で下院で可決されました。恐らく今年後半には上院も通過するものと思われます。

同じ英連邦に属するニュージーランドの同様の法律(2022年、2009年以降に生まれた人への紙巻きたばこの販売を禁止する法案)に触発されたものです。残念ながら同国では政権交代で撤廃されてしまいましたが…。 

当然、一部では「人が成長する過程で意思決定ができるようになるまで、彼らを保護することは非常に重要だ。しかし大人を自分自身から守るという考え方は非常に問題だと思う」 とか「政府が人々に何をすべきかを指示する中毒性」とか「良い決断も悪い決断も自由にできる自由な社会に住みたい」と懸念していると語る人もいましたし、そういった意見を表明する人他達が居る事も理解はできます。また、ソレはソレで健全なものだとは思います。

しかし、 ヴィクトリア・アトキンス保健相は「依存症に自由はない」とたばこのない世代を作り出すと決意表明しましたし、その依存性の強さから自分の医師としての経験をもとに「ニコチンは人々の選択の自由を奪う」ものだと言い切っています。喫煙者達の週末増を知っている医師だからこそ言える真っ当な意見だと思います。 

「喫煙者の大半は若いときに喫煙を始め、その4分の3は、もし時間を戻せるなら喫煙を始めなかったと言う」イギリスでの事実は間違いなく日本でも当てはまります。私自身、この手の終末期の患者さん達の呻き声を何十回聞いてきた事か! 

イギリスでは喫煙が予防可能な死因の中で最大で、長期喫煙者の3分の2がたばこによる死亡とされ、毎年およそ8万人が喫煙関連の死亡しています。新法案では子ども達に紙たばこや電子たばこを販売した店舗に対して、その場で100ポンドの罰金を科す新たな権限を取引基準監督官に与える予定ともされています。

更に、集められた罰金は循環的に取り締まりに使われます。イギリスでは18歳未満の喫煙は違法とされていますが、統計によれば5人に1人の子どもが電子たばこを試したことがあると報告されています。タバコとはそういうものなのです。嗜好品になる前に先ずは大人の雰囲気を味わう若い犠牲者から作り始めるという事。

結局、入り口をギューギューに絞って、喫煙という経験に晒される経験者自体を減らすことで最終的な被害者を減らすという事になるのでしょう。

恐らく近未来には喫煙という行為自体に縛られる人は高価な闇タバコに金を使い続ける事で細々と残っていくのでしょうが、時間の経過とともにやがては何歳であろうと公衆の面前で吸っている人間は存在してはいけない事になる訳で、現時点での麻薬としての扱いと同様になる訳です。

これがどうなるか、残りの国々も固唾を飲んで見守っていく事になるでしょう。JTよ、もうたばこ事業は諦めなさい。w

2024年4月19日金曜日

画材の値上がりが異様

次女と画材の調達に守山の方にある画材店に向かいました。

何時もの道を通って店には直ぐに着いたのですが、駐車場で車を降りた後に店に先に入っていた次女が店内で固まっていました。

後から入ってきた私が「?」と思って近づいてみると、「高い!買うのやめよう」と言ってすぐに出ていこうとします。そんなもん?と訝し気に感じつつもそのままスッと店を出ていった次女について車に戻ると助手席で「なんで~?前来た時に買った時は2万8千位だったのに、今日見たら4万6千円って書いてあった!(怒)」という感じで呆れて言い放ったのでした。

おお~、確かにそれは「高騰」と呼べるレベルの変化。w

探しているのは標準的なジェッソによるある程度の下塗りがなされた140~150センチの幅の10m巻きのロール・キャンバスというもの。

一年ちょっとで6割も値上げっていうのはいくら何でも…と私も感じたので、娘には「アマゾンとかで調べてみたらきっともっと安くで手に入るんじゃない?」と一言いってみました。とは言え、娘は日本語でのモノの検索がいまいち苦手なので私がやる事になるだろうと思って早速家に帰った後で調べてみたところ、確かに日本中に店はあるのですが値段や品質もピンキリで、中華製でないものはやはり安くとも(ジェッソの塗布無しでも)2万円くらいからする事がわかりました。

そこでここはメルカリも使ってみるべいという事で検索をかけてみると一件それらしいものが引っ掛かりました。期待通りの「間違って買っちゃったので、お売りします」というもの。値段は送料込みで22,000円なので悪くはありません。

取り敢えず出品者に連絡をして遣り取りをしてみている所ですが、特に問題が無ければ買ってあげようと思っています。

ウクライナとロシアの戦争や中東の海賊どもの所為でいろんなものが高騰しちゃったんでしょうかね?勘弁です。

2024年4月18日木曜日

病院で眠れない人達

爺ちゃん婆ちゃんを中心として病院で夜眠れない人達は毎晩たくさん出ております。

眠剤を欲しがる人もいれば、眠剤が嫌いであくまで服用したくない人もおられて、その選択の中で私の方は最適と思われる方法を提案します。

眠りたくて、かつお薬を使いたい人にはオレキシン受容体拮抗薬をまずは最初の処方として試してもらいます。私としては昔々からあるような依存性の強いベンゾジアゾピン系のお薬はほぼ全く使わないようにしているのですが、理由は簡単でその依存性故にその薬の呪縛から逃れられずに何十年にもわたってこのベンゾジアゾピン系の薬から逃れられない人間たちが世界中に信じられない程いるからです。

我々の世代以降の先生方は当然この事を知っていて「あの薬が無いと眠れません」という被害者を我々医師自身が作り出さないためにも、可能な限り患者さん達に説明して止めています。

このベンゾジアゾピン系の薬をオレキシン受容体拮抗剤に置き換えたりしていく事が成功する事もあるのですが、絶対に元の古い薬の依存から抜け出せない人達が3割位は居るのです。残念な事ですが。こういう事を見たくないので処方自体を可能な限り避けています。

さて、この不眠という厄介な相手を何とか手なずけようとする訳ですが、基本的にこういう不眠を訴える患者さんはまずその生活習慣からして「夜に眠れない」状況を作り出しています。まず体を動かさない。そして最大の敵は昼に発生する長時間のお昼寝です。^^

「する事が無い」というのは夜の眠りを求める患者さん達にとって最大の敵で、リハビリをしない人や出来ない人を中心に体の疲れというものが溜まりません。その結果、夜はギンギンという悪循環に陥るのです。

そこで、看護師さん達にも協力を仰いで、昼にはなるべく眠らないようにいろいろな話しかけやアクティビティの導入を行って「眠らないお昼」を作り出すようにしています。

まあ、それでもお昼寝しちゃう人達は沢山おられるんですけどね・・・。

不眠。なかなかの難敵です。